ある催眠療法の事例②
すみませんそんな引っ張るほどでもないのに怒らんとってね
浮かんだイメージはすごく田舎…大きな縁側のある平屋の家
庭でニワトリを追いかけるおさげの女学生
なぁんか見た事あるなぁ…そぅ思ってた
時間を進める
スナックのような場所…水商売に馴染めずレコードをかける係や裏方をする女性
この仕事は向いてないなぁと感じている…でも田舎には帰る場所がない
継母の嫌がらせからやっと逃げ出して大阪に来たのだから
えっ
これってお母さんだ
どーなってるの
これは震災で亡くなった実母の若い時だ…
私は母の人生をたどっている
こんな事ってあるんだろうか…
混乱してる自分と冷静になろうとしてる自分
落ち着け今は授業中だ
生徒さんはまだ気付いてない…まさか私が母の人生をたどってるとは
どーなるの私
大丈夫なの生徒さん
テキスト通りにいかない事は百も承知だか…これはやっぱり戸惑うだろうな
頭はぐるぐる回る中 セッションは続く…
(つづく)